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牛好きな曽根雅弘のブログ。ほとんど牛のおはなしです。

マイコトキシン②

図1と図2はAlltech社が北海道で2012年~2016年にかけてサイレージ中に含まれるマイコトキシンを分析したデータです。

 

図1はコーンSでサンプル数は62検体です。マイコトキシンが全く検出さてなかった検体は全体の僅か14.52%でしかなく平均で6.1種類のマイコトキシンが検出されたようです。代表的なマイコトキシンであるDONやゼアラレノン・T-2も多く発生していて許容基準値を上回る物も少なくありませんでした。

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図1、コーンS マイコトキシン 2012年-2016年 Alltech

*AflatoxinB1(アフラトキシン),Ochratoxins(オクラトキシン),TypeBTrichothecenes(DON),TypeATrichothecenes(T-2),Fumonisins(フモニシン),Zearalenones(ゼアラレノン)

 

図2はグラスSでサンプル数は39検体です。マイコトキシンが全く検出さてなかった検体は全体の僅か7.69%でしかなく平均で3.8種類のマイコトキシンが検出されたようです。

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図2、グラスS マイコトキシン 2012年-2016年 Alltech

図1、図2で分かるようにアフラトキシンの検出は少なく基準値を超えるものはなさそうです。

 

基本的に日本ではサイレージのアフラトキシン汚染の心配は少ないようなのですが、何故か市販されているゼオライト系のカビ吸着剤はアフラトキシンの吸着は得意ですがDONやゼアレノンの吸着は不得意です。

 

加えてゼオライト系のカビ吸着剤は、高価なビタミン剤などの添加剤までも吸着してしまう危険性があるようです。

 

Alltech社のマイコソープは広範囲のマイコトキシンに効果がありビタミン剤などの添加剤を吸着してしまう危険性は少ないそうです。(資料頂いたので宣伝してみたw)