発情発見の正確性
繁殖管理において大切なことの一つに発情発見率があると思います。60%以上というのが一つの目安となると思いますが発情発見率が高くても必ずしも妊娠率が高くならない場合があるようです↓↓
原因は様々でしょうが一つに発情発見の正確性があると思います。下に授精間隔を示した表をのせましたが通常牛の発情周期は21日±3日、18-24dayに35%以上授精できているのが目標のようです。再発を正常周期で授精できていると発情発見が正確に行われているという事になります。起点である発情が間違っていても授精間隔が狂ってくる可能性があります。
↑B牧場では正常周期での授精が12%しか行われておらず連中(1-3day)での授精が11%と高いことからも正確な発情発見が行われていない可能性が高いと言えます(受精卵移植を全体の15%と多く実地している事を考慮しても)。そのことが発情発見率が高くても妊娠率がついてこない原因なのかもしれません。
A牧場の経産牛では正常周期に35%できていてやはり正常周期で授精すると39%と高い受胎率。活動量計がない状況でこの成績はすごいの一言です。
↑A牧場の経産牛を授精状況をグラフ化したもの。
↑A牧場経産の妊娠率23%(VWP50の場合)発情発見率が高く発情発見も正確だと20%は確実に超えてくると思う。
つぎにA牧場未経産の授精間隔を見てみましょう。
↑18-24dayで49%授精できている。
↑正常周期で授精できているようにみえたが少し長めにみえる。通常経産より-1~2日ほど短いはずなのに・・・
↑そのせいかA牧場未経産では自然発情での受胎率よりもPGでの受胎率の方が高いのかもしれません。
※授精間隔のモニターは後期胚死滅や再発情を行った割合など分かりますが今回は発情発見の正確性についてフォーカスしました