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牛好きな曽根雅弘のブログ。ほとんど牛のおはなしです。

産次と乳成分

産次と乳成分の関係を調べてみました。

 

産次と乳脂率

  • 産次が進むにつれて体重や乳量も増えるため分娩後の体脂肪動員のリスクが増える、乳量が少なく体蓄積の低い初産牛の分娩後乳脂率が高い傾向になるのは分娩時の環境変化やダメージによる乾物摂取量不足の可能性がある。

産次と乳蛋白質

  • 他の産次と比べて乳量と体重が少ない初産牛は、乳蛋白質率2.7%以下になる割合が少なく分娩後の低蛋白質率からはやめに脱する傾向にある。

 

図1は、初産と2産・3産以上の牛における分娩後日数別乳脂率と乳蛋白質率の推移を示しました。(ある牧場の一年間乳検データを参照)

※n=1767(初産=542,2産=429,3産以上796)、産次ごと乳脂率(1年間平均値→初産=4%,2産=4%,3産以上=4%)、産次ごと乳蛋白質率(1年間平均値→初産=3.46%,2産=3.57%,3産以上=3.45%)

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図1:産次と乳成分(分娩後日数400日以下で調整)