搾乳ロボットと蹄病①
今回は、搾乳ロボットでの蹄管理についてです。搾乳ロボットでの牛の行動パターンはパーラー搾乳とは違うようで例えば、搾乳室(搾乳ロボット)への移動は牛自身で行うためフェッチカウ以外の牛は人による誘導が必要なくなる→たまに荒い誘導をする人がいるので牛がカッチャク事が多くなる→それにより引き起こされる白帯病・蹄低潰瘍のリスクが減らせそう!また、ホールディングエリアで搾乳まで待機することもないので起立時間も短縮できそうです。
↑搾乳ロボットでの削蹄時蹄病状況です。削蹄時蹄病率→20%、そのうちDDの割合が61%
搾乳ロボットにした方が蹄病が減ったという話は聞くもののいくつか問題があり自動スクレッパーの移動中糞尿が溜まりそのことによりDDの発生率があがったり、マット通路が必ずしも良いわけではなくマットが柔らかすぎる場合蹄底に負荷がかかり血の巡りが悪くなる可能性があるそうです。また、自動スクレッパー導入により敷料に制限がかかりマットとの組み合わせによっては牛の起立時間が増える可能性もあるようです。
↑パーラー搾乳での削蹄時蹄病状況です。削蹄時蹄病率→54%、そのうちDDの割合が53%。牛も過密気味の時期であったため蹄病が普段よりも増加傾向
↑パーラー搾乳と搾乳ロボットで比較してみました。そもそも削蹄師さんが違うので蹄病の評価も少し違いますし餌の管理やストールサイズ・通路などの状況も異なるので搾乳ロボットで蹄病多い少ないとは言いづらいです。
いずれにしろ搾乳ロボットでの蹄管理はとても重要です(搾乳ロボット・飼槽へのアクセス)特に、DDの対策。フリーフローに関してはルーメンのバランスが崩れやすくなるので餌の調整に気を使わないと。