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牛好きな曽根雅弘のブログ。ほとんど牛のおはなしです。

発酵性炭水化物④

今度は、TMRAとBでルーメン㏗が5.8以下になる時間を比較してみました。図1と図2はNDSで一日の内ルーメン㏗5.8以下になる時間を予測したものです。

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図1、AのTMR。4.74時間

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図2、BのTMR。5.20時間

ルーメン㏗5.8以下になる予測時間は、PeNDFやルーメン発酵性デンプンなどから計算されるためルーメンでのデンプン消化率が低い圧ペントウモロコシを使用したAのTMRの方がルーメンアシドーシスリスクがBのTMRより低くいと計算されます。ルーメンでの消化をまぬがれたデンプンは下部消化管へと行き今度は大腸アシドーシスリスクの要因となります(下部消化管へエスケープするデンプンが多いと大腸アシドーシスリスクを高める可能性があるという事ですね)。ルーメンアシドーシスを防ぐことも大切ですが大腸アシドーシスも牛へのダメージは大きいので今回の結果は注意してみる必要がありそうです。