発酵性炭水化物①
炭水化物とくにデンプンはルーメンでの発酵性が重要かも!ってことは分かってきた感じがしますがでは実際に設計するにはどの程度が良いの?というガイドラインが必要ですね。今日はそれです。
図1で示した表は、WCDS Advances in Dairy Technology 2011でのプレゼン資料から引用しています。この資料では泌乳ステージごとにルーメンでの発酵性デンプンのガイドラインが示されていてフレッシュ牛や低乳量牛には低発酵性を推奨しています。逆に最盛期の牛にはFermentable,%DM 7h(発酵性デンプン%DM)21.6%~23.2%を推奨していますが個人的には少し高すぎるのではないかと思います。
2011年で示されたガイドラインですが現在も大きくは変わらないと思います。
次に図2で示す表はBuzzさんがセミナーで示されたガイドラインです。Total fermCHO%DM(発酵性総炭水化物%DM)←発酵性デンプン以外にも重要です。泌乳期で42-46のレンジだそうです。
AMTSとNDS両方とも発酵性の評価ができるようになっています。図3はNDSのレーションまとめられていて見やすい。
発酵性デンプンは高すぎてもルーメンアシドーシスリスクがあがるので23%より高くするのは危険だと思われます。
自分はフレッシュ牛は17%以下、泌乳期は最低でも18%以上で20%前後を目標にして設計しています。