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牛好きな曽根雅弘のブログ。ほとんど牛のおはなしです。

とうもろこし③

トウモロコシの成熟度の変化で消化率がなぜ変わるのかを調べてみました。

 

図1~図3に示したグラフは、J Dairy Sci85(11),2002に掲載された論文から引用しています。この論文では、⽶国産デントコーン14種類(ハーフミルクライン(黄熟期)、ブラックレイヤー(完熟期)、ブラックレイヤーの21⽇後(過熟期?)に収穫された3段階の成熟度)とブラジル産フリント5種類(全て完熟期)を用いて試験をしており、トウモロコシの成熟が進むにつれて、ガラス化度と密度は増加したが、ルーメンでのデンプン利⽤率は減少した事を報告しています。

 

図1、デントコーンの成熟度が進むにつれガラス化度と密度が増加した。

図2図3、ガラス化度または密度とルーメンでのデンプン利⽤率の相関係数はそれぞれR=-0.93とR=-0.87であった。

 

当たり前といったらそうなんですが改めて調べるととても勉強になりました。今年は倒れないことを期待します‼

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米国デント交雑種の成熟度とガラス化度・密度の関係

 

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トウモロコシ種子ガラス化度とルーメンでのデンプン利用率

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トウモロコシ種子密度とルーメンでのデンプン利用率